水族館で様々なパフォーマンスを演じて、私たちを楽しませてくれるイルカたち。
とても頭のいい生物だと思いますが、彼らの脳は一体どうなっているのだろうか?と調べてみました。
脳の重さ
まずは脳の重さから。
人間の脳は大体1400g、イルカは1500g。
体の大きさに対する脳の大きさの比率を計算すると、人間とほぼ同じ比率になるそうです。
脳の構造について
イルカの脳は、大脳、小脳 脳幹に分かれています。
これは一般の哺乳類の脳と変わりません。
特徴的なのは、大きくて重い脳です。
種によって大きさは変わりますが、水族館などで私たちを楽しませてくれるバンドウイルカの脳は、私たちヒトと変わらない脳の重さです。
もう一つ特徴として、大脳の表面にあるシワです。
「脳溝」と呼ばれるこのシワが大脳の表面に非常に発達していて、人間の脳より多くみられます。
イルカは人間より賢い?
人間の脳とほぼ同じ重さで、人間よりも大脳にシワが多いイルカの脳ですが、知能に重要な大脳皮質の厚さが私たち人間のものと比べて薄く、神経細胞の密度も小さいといわれています。
しかし、イルカの脳は人間の脳よりも海馬の部分が大きくなっています。
海馬は人間の脳では、記憶の整理と定着の働きをするといわれていますが、イルカの海馬も同じ働きをするのであれば、人間よりもとても記憶力がいいのかもしれません。
人間の脳もイルカの脳も大脳には右脳と左脳があり、人間の脳は右脳と左脳の連携がスムーズとは言えませんがイルカの脳は全体がシンクロしているそうです。
特徴的な睡眠法
泳ぎ続けるイルカは、左右に分かれている脳の片方を眠らせることができるそうです。
半球睡眠といって右脳が眠っているときは左目が、左脳が眠っているときは右目が閉じていて、ある一定の方向に回転します。
生息する地域によって回転の方向が違い、北半球のイルカは反時計回りに、南半球のイルカは時計回りに回転することがわかっています。
睡眠時間は約5時間、1日300~400回に分けてとっているようです。
まとめ
人間と同等の知能を持っているとされるイルカですが、まだイルカの謎が全て解明されたわけではありません。
もしかしたら、私たちの知らない能力を秘めているのかもしれません。