イルカにまつわる話としては、海で溺れていた人を助けたとかサメに襲われそうな状況から守ってくれた、などと言ったことを聞くことがあります。
イルカ同士が会話をしているとか、水族館ではいろいろな演技をしたりとか、これらは知能があるからできるのでは、と言った実験も行われています。
イルカは、どれほどの知能を持っているのでしょうか?
イルカの脳の大きさ
よく言われるのがイルカの脳の大きさは体の大きさに対しての比率が人間などの霊長類とほぼ同じ、ということです。
単純に考えて、脳は小さいより大きい方が頭が良さそうな感じがします。
ですが知能をつかさどる大脳皮質という層が霊長類に比べて薄いとされていて、これがイルカの知能は実はそれほど高くはないのではないか、という説の根拠になっています。
しかしこの説の根拠は、読み書きしたりする人間や陸上で生活をする動物を基にしたもので、水中を中心に生活するイルカにとっては必要のないものもあると反対する人もいます。
イルカ独特の知能
水中で生活するイルカにとって、陸上の動物ほど視力を必要としません。
海の中は、数十メートルも先が見えることはあまりないからです。
ですがそのかわりに音を使って何かを見つけたり、仲間たちとコミュニケーションをとったりしています。
エコーロケーションと言われているものです。
このエコーロケーションで解析されていることは、イルカ一頭ごとに名前がついていて呼び合っているのでは、ということです。
もちろん人間とイルカと会話がまだできるわけではないですから実際のところはわかりませんが、エコーロケーションの仕組みが解明されてイルカと会話ができれば、また違う楽しみ方ができるかもしれません。
まとめ
人間と同じような知能を求めればおそらくイルカはもとより猿や犬、その他の動物は知能が低いということになるでしょう。
ですが、動物それぞれの環境の中で必要な機能が優れているという点からすれば、どの動物も知能が高いのかもしれません。
イルカはエコーロケーションという能力があり、これが視覚、聴覚の代わりを務めています。
これにより仲間とのコミュニケーションをしているのであれば、それだけでも知能が低いとはいえないのではないでしょうか。