イルカウォッチングやイルカスイムというと日本では小笠原諸島などが有名ですね。
ショッピングや観光など、海外旅行もかねて行くとなればやはりハワイのツアーが人気になります。
ハワイでは定番のオプションらしく、時期によっては早めの予約が必要になることも。
しかし、このハワイで規制が始まるのではないかという声が出ています。
イルカの保護を目的とした規制
2016年8月にアメリカの海洋大気局(通称NOAA)という、政府機関がハワイの海に生息するイルカを保護する目的で50ヤード(45.7メートル)以内に近づくことを禁止するという案を発表しました。
これはイルカが夜行性の動物で、昼間は睡眠・休息をしているからその邪魔をしないようにということから出されたものです。
確かに睡眠を妨害されれば人間でも迷惑なもの。
現状では触ることができないものの近くにまで近寄ることができるのですが、この規制ができるとイルカウォッチングすら難しくなると見られています。
ちなみにアメリカ本土では、20年ほど前にイルカスイムが全面禁止されています。
イルカの行動から見ると
実際にイルカが休息しているかどうかはイルカにしかわからないことですが、ハワイの地元の業者などからはイルカを追いかけたりしているわけではなく、イルカが自ら寄ってくるような形での触れ合いをしている、と規制に反発しています。
休息しているのならば寄ってこないだろうし、寄って来るかどうかはイルカの気持ち次第、というのが主張のようです。
イルカは睡眠をとるときでも半分の脳は活動しているので、何かあれば起きている方の脳が反応して行動してしまうのかもしれません。
まとめ
アメリカ発の規制ですので、いずれ日本でも始まる可能性は否定できません。
動物愛護という観点から見ればこういう規制も必要になってくるのかもしれませんが、今まで野生のイルカを傷つけないようにしながら頑張ってきた業者にしてみれば、いきなりの禁止規制は厳しいものかもしれません。
地球は人間だけのものではないので棲み分けを大事にする、ということは大事なことです。