水族館などで、飼育されているイルカに触れられる場所があります。
何気なくイルカの皮膚に触れたりしているかもしれません。
しかしながら、イルカの皮膚に人が触る事によって「火傷」しているという事をお話ししている方もいます。
その理由をイルカの皮膚についても含め、お話ししていきましょう。
イルカの皮膚について
イルカの皮膚を触った経験はありますか?
イルカの皮膚はウエットスーツのようにツルツルと弾力のある皮膚です。
これは主に、分厚い皮と脂肪により成り立っています。
触った感触だけみると、結構強い感じがするのです。
実はイルカの皮膚の代謝は約2時間と言われており、皮膚の表面が剥離し、人間よりも断然皮膚の生まれ変わりが早いのです。
これはイルカが高速で泳ぐ事にも貢献していると言われています。
皮膚の生まれ変わりが早いので、外敵に襲われて皮膚を損傷したとしても、出血により命を落とす事もなく、元通りに皮膚が再生する強さがあります。
可愛いイルカの皮膚は、実はとても強いんですね。
イルカの弱点
イルカは基本的には「海の中」で生活する生き物です。
哺乳類ですが、陸上での生活は出来ません。
その為、イルカには弱点があります。
1.皮膚が乾燥すると体温調節が出来ずに、脱水症や熱中症になってします。
2.水の浮力がなくなると、自分の体重で肺などの臓器が潰れてしまい、呼吸が出来なくなる。
3.皮膚が乾燥してしまう事で、火傷のような損傷を受けてしまう。
という弱さもあります。
イルカの皮膚に人が触れると火傷する?
では、先程お伝えした「イルカに人が触れるとイルカは火傷してしまうのか」というお話しになりますが、結果的に言うと、人が触れた程度では「イルカは火傷しません」。
イルカの皮膚は最初にお伝えしたように分厚い皮と脂肪で出来ていますので、触った程度では火傷しません。
しかしながら陸上に長時間上がり、日光を当たり過ぎたりすると皮膚が火傷のような損傷を受けてしまう事はあります。
おそらくイルカが「魚」と同じ形をしている為、このような話がでたのでしょう。
実は、魚は人が触れると「火傷」します。
それは魚の体温が人の体温よりもかなり低い為です。
魚にとって人間の体温は高すぎるので、触れられると火傷したように皮膚がただれる事もあるのです。
これがイルカが人に触れられると火傷する、いとう話の由縁ではないでしょうか。
まとめ
イルカは人に触れられる程度では火傷しません。
しかしながら、皮膚が乾く事に関しては弱い生き物ですので、乾かないようにする事はとても重要になります。