日本の水族館ではイルカが見られるところも多いですよね。
しかし、そのイルカの捕獲方法が世界ではあまり受け入れられるものではないと言われることは知っていますか?
日本におけるイルカの問題を考えてみます。
イルカの捕獲
水族館にいるイルカはどうやって数を増やすのか知っているでしょうか?
繁殖や捕獲という方法がありますが、日本では9割が野生からの捕獲に頼っています。
和歌山県ではイルカの追い込み漁を行っていますが、世界動物園水族館協会(WAZA)はこの追い込み漁に対して禁止を求め、日本動物園水族館協会(JAZA)はそれに応じました。
なぜ禁止を求めたのかということは、日本と世界の価値観の違いからくるものだと言えるかもしれません。
そもそも日本はイルカを食用としている地域もあります。
「イルカ漁は日本の伝統だ」と禁止を反対する声も多くあったのですが、結果としては世界の指示に従ったことになりますよね。
日本人が普通だと思っている水族館も世界からみれば遅れている。
このことが追い込み漁禁止に深く関わっているのではないでしょうか?
イルカに対する日本の見解
イルカを水族館で飼育していることについて、JAZAは教育、研究や調査そしてレクリエーションを目的として掲げているが、日本は近年になってもほとんどがレクリエーション中心の水族館が多いのが現実です。
EUでは野生のイルカの捕獲、取り引きを1997年以降から厳しくしており、飼育施設がない国もあるようです。
そして、アメリカでも保護法によって野生のイルカの捕獲は厳しく制限されているのです。
捕獲に頼らない海外ではイルカを人工繁殖させているのですが、日本では捕獲に頼っているところもあります。
そして今回の問題については、日本の水族館としての姿勢が問われているのだということです。
今後、このままレクリエーションとしてイルカを扱うのか、他国のように保護および種の存続を確保する研究などを課題にするのかによって、日本のイルカを飼育している環境は大きく変わることになりそうです。
まとめ
日本と海外の文化の違いは様々ですよね。
生き物に関する見解も違っていて当然だと思います。
すべてが文化の違いという言葉で片付けられてしまう時代ではないと思うので、世界でイルカに対する研究などが進んでいることを日本も受け入れる必要がありそうです。
捕獲が少なくなり種の存続や研究が進めば、日本の水族館でも赤ちゃんイルカが多く見られる日も来るかもしれないですね。