イルカというとグレーや紺、白といったイメージの色を思い浮かべますが、なんとピンクのイルカも存在します。
どんなところに生息し、なぜピンクなのか興味深いところです。
なぜピンク色に見えるのか
生まれた頃の体の色は黒もしくは灰色に近い色です。
成長するに従って色が灰色を経てピンクになるようです。
相当な数の毛細血管が皮膚の近いところと通っているとされ、皮膚自体は白いけれども血管のおかげでピンクに見えるようです。
ちなみにピンクに見えるのは雌のイルカだけのようで、雄は皮膚の色である白のままだそうです。
また、個体差があるようで、皮膚の色によってはピンクに見えず褐色やクリーム色などに見えたりもするようです。
ピンクのイルカの生息地は今のところ二ヶ所だけ
見たら幸運に恵まれると言われるピンクのイルカですが、世界中探しても現在見ることができるのは二か所だけ。
アマゾン川流域に生息するアマゾンカワイルカと、中国南部からオーストラリア北部の海に生息するシナウスイロイルカの二種類とされています。
どちらも現在では希少種とされており、一部の水族館を除くと見つけるのはなかなか大変なようです。
アマゾンカワイルカは漁師にとっては害とされたために駆除されたり、シナウスイロイルカはその珍しさから乱獲されたり環境汚染など、それぞれの理由により個体数が減少したとされています。
どこで見ることができる?
残念ながら日本ではピンクのイルカを見ることはできません。
シナウスイロイルカは一番近くて香港、タイやカンボジアといった国に行って見ることになります。
近年ではツアーも開催されていることもあるのでどうしても見たい、という方はそういったツアーを利用するのが一番手っ取り早いかもしれませんね。
アマゾンカワイルカに会うには少し時間とお金がかかりますが、現地では日本語で案内がある上に一緒に泳ぐこともできるそうです。
時間とお金に余裕があって興味がある方はこちらに挑戦してみてはいかがでしょうか?