イルカは、もともとは陸上に暮らす哺乳類だったのに、進化して海に還った生き物だといわれています。
イルカは、もとはどのような生き物で、どのように進化していったのでしょうか?
イルカの進化の謎に迫りたいと思います!
イルカの祖先はどんな生き物?
イルカの祖先は、もとは4本足の生き物で、魚や貝を食べて暮らしていたようです。
4本足の動物で、陸上生物を食べずに、水中生物を食べるというのは結構珍しい感じもしますよね。
まあ、クマも鮭を食べたりしますし、そのような感じで魚をとり、生きていたと思われます。
では、なぜ海の中で暮らすように進化していったのか?というと、敵から身を守るため、身を隠すためだといわれています。
それだけでなく、イルカの祖先は、メソニック類と呼ばれていますが、このメソニック類はとても大食いで、海の中ではたくさんの獲物がとれるということもあり、進化していったと考えられています。
どのように進化していったの?
イルカは、実際にどのように姿形を変えて進化していったのでしょうか?
およそ5000万年に、前足がヒレに進化し、後ろ足も退化し始め、鼻は後ろの方に移動していきました。
ムカシクジラ亜目と呼ばれる生き物が現れたのです。
4000万年前になると、尾びれを持つようになり、いくつかの種類に分かれ始めます。
3000万年前にもなると、ムカシクジラ亜目は途絶えていなくなりました。
2500万年前から、2000万年前になると、今のクジラの基本形が現れます。
そこからいろいろに分かれていき、ケントリドン科という、今のマイルカ、ネズミイルカ、イッカクの原形となる生き物が出てきました。
イルカの体、どこがどう進化した?
イルカは、メソニック類から進化して、どのように体が変わったのでしょうか?
まず、目ですが、水圧にも耐えられる構造に進化しました。
これは、ジャンプして水面に落ちるときの衝撃に耐えるためだと思われます。
歯は、犬歯や切歯などがありましたが、今ではとがった歯が100本くらいというふうに退化しました。
イルカは顎で音を感じ取るので、今では耳は退化し、目の後ろに小さな孔があるだけです。
顔の前にあった鼻は、頭頂部に移動し、いまでは1つの鼻があるだけです。
水しぶきをあげる噴気孔ですね。
噴気孔を利用して、シロイルカは様々な音を出し、海のカナリアと称されることもあります。
体毛はほぼなくなり、赤ちゃんだけに体毛が見られます。
水の抵抗を少なくするために、体が紡錘形(ぼうすいけい)になりました。
まとめ
さて、いかがでしたか?
イルカは、もとは陸上に住む4本足の生き物だったなんて、驚きですね!
高い知能を持ったり、人間のような社会的な生き物であるイルカ、興味深いですね。