イルカとサメの外見上で違うところはどこでしょうか。
イラストにすれば違いは分かりやすくなりますが、両者はヒレの形が違いますよね。
イルカとサメがどのようなヒレをしているのか、さらにその中でも背びれに違いはあるのか調べてみることにしました。
イルカとサメのヒレ
イルカとサメのヒレの中で最も違いがあるのは、尾びれだと思います。
あまり認識されていないようですが、どのような違いがあるのでしょうか。
まず、イルカの場合は水平になっています。
それに対してサメは垂直の尾びれなのです。
尾びれの向きが違うことで、両者の泳ぎ方に影響があるのですがそれぞれの泳ぎ方を想像できるでしょうか。
イルカが泳ぐときは体を縦に降りますが、サメが泳ぐときは左右に体を降りますね。
それぞれが泳ぎ方に適した尾びれを持っていることは分かりました。
さらにイルカの泳ぎ方にはイルカの祖先が陸上で生活していたことと関係があるらしいのですが、確かに陸上で体を左右に降りながら走ることはしませんよね。
体をバネのように使う陸上動物の名残が残っている証拠だそうです。
速く泳ぐためだけではない理由も存在していることがわかると、外見を観察してみるのも楽しくなりそうですね。
イルカとサメの背びれ
イルカとサメは、どのような種類のヒレを持っているのか知っていますか。
サメは背びれと胸びれ、腹びれ、尻びれや尾びれといった多くのヒレを持ちます。
それに対してイルカは胸びれと背びれと尾びれしか無いのです。
イルカの仲間では背びれが無い品種もいるのです。
無くても良いのかと思ってしまいますが、そもそも背びれの役割はどのようなものでしょうか。
サメもイルカも泳ぐためにはヒレが必要ですよね。
サメの方が多くのヒレを持っているのでイルカよりも運動能力が勝っているようなイメージもありますが、そんなことは無いようです。
どちらも泳ぐために一番大切なのは尾びれであり、ここで推進力を得ています。
意外かも知れませんが、他のヒレが推進力に影響することは無いのです。
推進力としては役割を持たない背びれや胸びれの役割は、安定板だそうです。
どれだけ大きなヒレもサメたちが姿勢を維持するために存在しており、ヒレが大きいから速いということは無さそうです。
極端かも知れませんが、イルカの方が必要なヒレだけ持っているのかも知れません。
まとめ
イルカとサメがどのようなヒレを持っているのか今まで注目したことはありませんでした。
映画やテレビでヒレだけ見えている映像を見たことがある人もいると思いますが、海の中で背びれが見えたからサメだとかイルカだとか判断することは難しく、見分けるには泳ぎ方も注目する必要があるようです。
どちらの背びれも見た目が似ているようですが、安定板としての役割も同じなのですね。