水族館などでの可愛らしい仕草から人気者のイルカですが、イルカの赤ちゃんとなると、実際に見たことがある方はあまりいらっしゃらないのではないでしょうか?
イルカの出産も含めて、調べてみました。
わたしがママよ
お母さんイルカは、出産2週間前から「わたしがママよ」とその母親だけの特徴的な鳴き声で鳴くそうです。
そうすることにより、赤ちゃんが母親を間違えないようにしている可能性があるそうです。
イルカの出産
お母さんイルカは、出産の少し前から乳腺が発達しお腹も膨らんできます。
食欲も低下し、例外もあるようですが、人間が出産するときと同じように、ホルモンが変動することから体温が約1℃低下します。
分娩は個体により短くて30分、長くて約4時間かかり赤ちゃんイルカの誕生となります。
赤ちゃんの大きさは?
赤ちゃんイルカの大きさは、バンドウイルカで体長約1メートル、体重は約15~30kg。
バンドウイルカのお母さんイルカは体長が約2メートルから4メートル、体重が150~650㎏あるそうなので、赤ちゃんイルカはお母さんイルカの3分の1から2分の1の大きさです。
また、シロイルカの赤ちゃんは体長約130メートル。
お母さんイルカの体長が約4メートル、体重が約600㎏だそうですから、やはり3分の1ぐらいです。
胎児線
生まれて数週間の赤ちゃんイルカには、背中からお腹にかけて薄く数本の胎児線といわれる白い線があります。
これは狭いお母さんイルカのお腹にいた時に「く」の字の態勢をとっているために出来たシワで、数週間で消えてしまいます。
白い線のあるイルカを水族館などで見かけたら、そのイルカは赤ちゃんイルカです。
水族館では難しい?
せっかく誕生した赤ちゃんイルカですが、1歳までの生存率は約5割だそうです。
原因はいろいろありますが、1つに「授乳障害」があります。
群れで生活する野生の環境と違い、水族館のイルカたちは子育てに不慣れなため、授乳が上手にできないのだそうです。
まとめ
イルカの赤ちゃんはお母さんイルカの3分の1から2分の1の大きさで誕生し、生まれて数週間は胎児線というものがあると今回初めて知りました。
水族館に行く機会があったらよく見てみたいと思います。
赤ちゃんイルカに会えることを楽しみにしたいと思います。