イルカというと水族館のイメージからでしょうか、1頭で大海原を移動しているのでは?
と思いますが、どうもそうではないようです。
イルカは群れを作る
クジラの中には個体で行動する種類もいるようですが、イルカの仲間はカワイルカの数頭の群れから数千頭の規模の群れを作る仲間もいます。
最大12頭ほどからなる群れはポッド(Pods)と呼ばれ、このポッドを単位として行動します。
ポッドは社会的な基本構成単位で長期継続的に持続します。
母親イルカたちとその子供たちの構成、というのが典型的なポッドです。
複数のポッドが集合して、100頭かそれ以上の多数群になります。
群れを作る理由
情報の共有が1番といわれています。
エサを探しているとき、1頭のイルカが見つければ皆で食事にありつける。
1頭のイルカが敵を見つければ情報が一瞬で群れに伝わり、群れ全体で作る出す水流の勢いに乗って個体で逃げるよりも早く、敵から逃げることができるからです。
群れの種類
群れには2種類あります。
捕食から子育てまですべての行動を群れで行うグループと、捕食の時だけ群れになるグループです。
捕食時に群れになるのは、捕食場が決まっているイルカの種類です。
群れのサイズ
群れのサイズは、エサによって決定されるようです。
大きすぎる群れはエサが十分食べられないからです。
コミュニケーションは?
シグネチャーホイッスルといわれるイルカの鳴き声は、個体同士の抑揚を持つ噴気孔周辺から出すクリック音で一種の名前のようなものだと考えられ、同種の個体同士のコミュニケーションに役立っているようです。
その他にも、仲良くするためのコミュニケーションをとったりすることが確認されています。
その行動の一つがラビング(rubbing)と呼ばれるもので、胸ビレを使い相手のイルカをこする行動です。
身体をきれいにする目的もあるようですが、親睦を深めるためなのではと考えられています。
オスは?
シャチのように一つの群れに何年間もとどまるものや、数日しかとどまらないものと様々です。
ただ、若いオスは若いオスだけで別に群れを形成するようです。
そして、イルカのオスは子育てには一切関与しません。
まとめ
イルカの群れは、母系の結びつきが強く、社会的秩序があり、仲の良い個体同士は絆を深めるために特別なコミュニケーションをとり、オスは子育てには参加しないということに驚かされました。