アニメ映画などでたまに登場するピンクのイルカのキャラクター。
とても可愛らしいですが、想像上の生き物かと思いきや実在するそうです、ピンクのイルカ。
種類は2種類
まずは1つ目。
香港周辺の浅い海域に生息する、中国シロイルカ(シナウスイロイルカ)です。
体長は2m~3.5m、体重150㎏~230㎏です。
生まれた時は黒色ですが、少し大きくなると灰色になり大人になるとピンク色になります。
なぜ、ピンク色になるかというと体温調節のためこのイルカのもつ色素や血管が過度に働き、表面にその色が浮き出るからだそうです。
2つ目は、南米アマゾン川系に生息するアマゾンカワイルカです。
正式名称のほかに5つの名称を持ち、淡水に棲んでいて体長1.5m~2.8m、体重は100㎏~160㎏と小型です。
このアマゾンカワイルカも体温調節のため血管の色が浮き出てピンクに見えるそうです。
ただ、個体によって茶色だったり、クリーム色だったりするようです。
約3500万年前の原始的なクジラが持っていた特徴を持っているので、「生きた化石」と呼ばれているそうです。
通常2頭で行動し、3頭以上になることは少ないそうですが、まれに20頭以上で行動することもあるそうです。
どちらの種類も密漁や乱獲が原因で絶滅が危惧されています。
日本には?
この2種類のイルカは日本では飼育されていません。
実際に見たいなら、海外に行かなければならないようです。
アマゾンカワイルカは一緒に泳ぐツアーがあるそうです。
アルビノのハンドウイルカ
和歌山県太地のイルカの追い込み漁で、白いバンドウイルの赤ちゃんが捕獲されました。
現在は太地町のクジラ博物館で飼育されています。
「アルビノのバンドウイルカ」と呼ばれています。
アルビノとは遺伝子の異常によりメラニン色素を作れない現象のことで、自然界での生存率は低いそうです。
「スピカ」と名付けられたこのイルカ。
世界でも珍しく、カナダ、アメリカについで3例目だそうです。
赤い目をしているこのイルカは通常のイルカよりも視力が弱く、遮光性も弱いので物がまぶしく見えるようです。
紫外線にも弱いそうなので、生存率が低いのもうなずけますね。
まとめ
残念ながら日本ではピンクのイルカは見ることはできなさそうです。
アルビノのハンドウイルカは遺伝子の異常によるものですし、目や皮膚や口内の血管が透けて赤く見えていますが全体は白色です。