イルカは、とても高速で泳げる生き物ですよね。
その速さの秘密は、尾びれにあるといわれていますが、しかしそれ以外にも高速で泳ぐための秘訣があったのです。
それは、イルカの皮膚にあります。
イルカは、皮膚にしわを作って、水の抵抗を受け止め、水による抵抗を少なくして早く泳ぐことができるのです。
そんな、イルカの皮膚について詳しくご紹介します!
イルカの皮膚はどうなってるの?
イルカの皮膚は、水族館などで触った人によると、魚のようなヌメリはなく、キュッキュッとしているようです。
ツルツルしていて、ゴムのような弾力があります。
イルカの皮膚は、とても弾力性があり、水中で泳ぐときに発生する小さな渦、乱流渦による抵抗をクッションのように受け止め、皮膚が柔軟にくぼんで、抵抗を少なくすることで速く泳ぐことができるというわけなのです。
シワになった部分の、突起の部分が、乱流渦を抑えてくれる効果があります。
イルカの皮膚は、3層からなっています。
表皮、真皮、脂皮の3層です。
そして、表皮はヒドロゲルで覆われていて、水分を吸収する能力がスポンジのように高いです。
そして、なんとイルカの皮膚は、2時間おきに再生されるといわれていて、剥がれ落ちていく皮膚が、乱流渦を抑制するというふうに、最近の研究では考えられています。
イルカの皮膚にヒントを得て、スポーツウェアなどの開発に役立てられていて、日本のスポーツウェア会社により、より乱流渦の抵抗を受けないアルペンスキー用のスポーツウェアが開発されました。
また、アメリカの研究者によって、飛行機や電車、風力発電の羽などの空気抵抗を少なくするための、イルカの皮膚と同じような感じに作用する素材も開発されました。
イルカをさわるのは、イルカにとって良くないの?
イルカを触らせてもらえる水族館はたくさんありますが、それはサービスなので、本当はイルカをさわるのはイルカのために良くないといわれています。
イルカは、皮膚が弱い方で、皮膚病になり皮膚の柔軟性が落ちてしまうと、しわを作れず泳ぐ速度に支障が出てしまいます。
水族館のイルカは、早く泳げなくても命に関わる問題はありませんが、野生のイルカは、餌を捕まえにくくなり命に関わってきます。
大都市の側の海のイルカは、海が汚れているので、90パーセントが皮膚病だといわれています。
イルカをさわるときは、野生の場合は特に頭と背びれは触らないほうがいいそうです。
イルカは凶暴な一面があり、人が噛まれたりすることもあるといいます。
また、とても力の強い生き物なので、イルカに悪気がなくても、冗談で尾びれで叩かれて、骨折してしまう可能性もあるといわれています。
水族館でもスタッフさんの支持に従いながら、気をつけてふれあいましょう。
まとめ
さて、いかがでしたか?
イルカには、皮膚にしわを作って速く泳ぐ能力があることがわかりましたね。
イルカとのふれあいは、野生のイルカの場合はお互いのために十分注意しましょう。