水の中をスイスイと泳ぐイルカの様子は、とっても気持ちがよさそうです。
水族館や海の様子を見ても、笑顔で楽しそうに泳いでいます。
イルカにも魚と同じような尾びれがあり、泳ぐときには一生懸命動かします。
しかしイルカは魚と違って尾びれを上下に動かします。
そこには、このような秘密が隠れていました。
イルカは尾びれを上下に動かす
イルカは尾びれを上下に動かして泳ぎます。
それは上に動かしたときに前に進み、下にはあまり動かず上げた尾びれが下がって来るだけなのです。
上に動かすには背中側の力を主に使うので、背中にしっかりとした筋肉がつきます。
腹側の力はあまり使わないので、お腹にはたっぷりの脂肪がついています。
イルカは上下だが、魚は左右に動かす
水槽で飼っている金魚や、水族館で他の魚たちを見ているとどれも尾びれを左右に動かしています。
決して上下に尾びれを動かして泳いでいる魚はいないのです。
人間もイルカのように上下に動かす
人間も水泳の時には足を上下に動かす泳法があります。
これをドルフィンキックと言います。
魚のように左右に足を動かしながら泳ぐことはできず、もしできても前には進みません。
なぜイルカは尾びれを上下に動かすのか?
魚は尾びれを左右に動かして泳ぎます。
決して上下には動かしません。
それは魚が上に進むよりも、前に素早く泳ぐ必要があるからです。
餌を捕るときにも、天敵の生き物から命がけで逃げるときにも、出来る限り早いスピードで前に進まなければいけません。
ではイルカの場合はどうでしょう?
イルカももちろん前に進む必要があります。
しかしイルカは肺呼吸である以上、40秒から1分毎に噴気孔を水中から出して息を吸わなければなりません。
そう、イルカは魚と違って上に進まなければならないのです。
そのため左右ではなく、上下に尾びれを動かすのです。
まとめ
肺呼吸のイルカは、尾びれを上下に動かして水の上に息を吸いに行かなければいけません。
このために魚とは違う尾びれの構造になっています。
これも水の中で生きていくために変化した体の構造の一つなのです。