名前というのは動物や植物はもちろんのこと、無生物のものにまでついています。
その名前を言うことで頭の中でイメージできるようになっていて、非常に便利なものです。
名前の由来は、当然ですが名前それぞれにあります。
では、イルカという言葉の由来はどこから来たのでしょうか。
あいまいな「イルカ」の由来
イルカという生き物は実はかなり昔から認知されていて古くは5000~8000年ほど昔の縄文時代までさかのぼり、食用や道具の材料などとして利用されていました。
由来や語源は諸説があってはっきりとしたことはわかっていないのですが、イルカの「イル」は魚である「イヲ」で、「カ」は食用の獣を表現し、魚のような食用獣という意味で「イヲカ」と呼ばれたのが語源の有力な説になっています。
また、地方によってはイルカを「ユリカ」と呼ぶこともあるようで、これは「行く」という意味の「ユルキ」が語源になっているとも言われています。
他にも入江によく出入りしているので入る江「イルエ」が語源であるとか、頭をよく海面に出したり潜ったりすることから入り浮く「イリウク」が転じた、など様々です。
中国では豚?
日本ではいろいろな説の語源がありますが、「海豚」と言う字は中国での呼ばれているイルカの名前です。
由来はわかりやすく、海に生息している豚(のような顔をした生き物)ということです。
ちなみに揚子江にもイルカはいますので、「江豚」と表現されることもあるようです。
他にも「海猪」などと表現されることもあります。
これは「猪」は中国ではブタを意味しているからです。
中国で「豚」と言うのは日本で言うところの子豚のことで、かわいらしさから「海豚」の方が使われているのでしょう。
まとめ
イルカの名前の由来を考えると、イルカとの付き合いは意外に古くからあるということがわかります。
いつから「イルカ」という名前が定着したのかはわかっていませんが、「古事記」には「入鹿魚」という字でイルカのことが記載されており、その頃には名前が定着していたようです。